2020.04.29
おいしそうな地図
「ふさわしいものをつくること」「らしいものをつくること」(=オリジナルの世界観をつくること)がデザインだと前回書きましたが、地図でも当然そのらしさは表現されるべきだと思っています。地図とは目的地の場所をあらわしたもの、目的地にたどりつくためのもの、つまりその条件が満たされていれば、問題はないです。もちろん。どうせ裏面だし(イメージ)、モノクロだし(イメージ)、google map見るし、みたいな。もちろんWEBではgoogle mapが便利だし、機能的だし、個人的にはストリートビューも大好きだし、それだけでいい旅夢気分だし、つまり完璧!なのでそれでいいとは思うけれど、やっぱりそこもこだわりたいなあと思ってしまいます。 google mapに「らしさ」はないのだから。
例えばキャンプ場の地図はワクワクしたいし、パリの地図は小粋であってほしいし、老舗のうどん屋の地図はおいしそうであってほしいし、ミニマルなホテルの地図は最低限であってほしいし、なんかとんがったブランドの店の地図は、もうたどりつけなくてもいい。むしろ迷わせてほしい。
最後のは言い過ぎだけど、世界観は地図でも表現できる。というか目的がはっきりしている地図だからこそ、表現に注力できるので、ある意味デザインしやすい(簡単という意味ではなく)のかもしれません。説明書とかもそうですね。
道のライン、建物の形、色、濃淡、ランドマーク、イラスト、縮尺、海、山・・・。いや地図ほんと難しいんですけど、そのブランドにふさわしいものを制作したいと思っています。