デザインで関わっている商品の取り扱いが、ある店舗できまった。
そこで既に取り扱いのある会社で、その(デザインしている)商品を扱ってもらっているという繋がりがあったからだろうと推測している。
つまりある店舗の人が「信用している人が信用しているなら、信用しましょう」と思ってくれたのではないかと。
信用という言葉でいつもぼんやりと思い出すのがBRUTUSの糸井さんの特集。久しぶりに取り出してみると2011年のものだった。
糸井さんのミーティングでの言葉ですけど、なんかずっと引っかかっているので以下抜粋。
信用、という言葉はずいぶん軽くて本当は嫌なんですけど。それを愛って言っちゃったら柔らかくはなるけどちょっとカッコよすぎて、かえって心に留めにくくなる。だからあえて信用と言います。それはつまり、「あの人が言うことだからちゃんと聞こう」とかそういうことです。
例えば、誰かが僕の前に背中を向けて立ったとします。「ちゃんと支えますから、そのまま倒れてください」と言っても、僕を信用していなければ、その人は後ろに倒れかかることはないでしょ。
だけど信用していればそのままスッと倒れることができる。つまり、いまの僕らは、お客さんが後ろに倒れてくれる状態で仕事ができているんです。「だまされてもいいからやってみよう」「欠点はあるが目をつむっておこう」と僕らに依存し、委ねてくれている。
信用というのは数字として目標に立てられるものではないですよね。また、僕が言いたい信用は「ここに段差がありますから注意してください」と、先回りをしてお客さんがつまずかないようにするとか。そういうことでもなくて、「この人たちと一緒に何かをつくったら楽しかった」「明るさを取り戻せた」「希望を感じた」とか、そういった種類のものだと思っています。