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2023.09.18

9月12日(火)

打ち合わせで行った、滋賀の近江八幡から大阪に帰る電車の車窓から、
高速道路の高架下で、先生の話を聞くために円陣になって集まっている女子高生たちを見た。
遠くだから女子高生たちは小さかった。
というか高架が大きかったのでさらに女子高生たちは小さく見えた。
電車の車窓からなので、その風景を見たのは一瞬だった。
動きやすい、体操服のような格好をしていたので、部活動の途中か、始まりだったのかもしれない。
16:30ぐらいだったから終わりということはないですよね。
大きな高架と都会の景色、何もかもが(物理的にも可能性という意味でも)大きい世界と、
まだまだ小さい何も始まっていない高校生。
そのコントラストが切なくて、素敵で、嬉しくなって、自分の高校時代が一瞬、蘇った。
高校時代が蘇ったというよりも、自分にも高校時代があったなあという、懐かしいような、
とりかたによっては後ろ向きな感情だけれど、
その時のそれはほんの少し前向きにしてくれる感情で、切なくて、ふわっとして、うれしくなった。


その電車は途中、人身事故の影響で止まった。
夕方の5時ぐらいに一度止まって、とりあえず最寄りの高槻駅に向かいますと動き出したのが6時ぐらい。
6時10分ぐらいに高槻に着いた。
降りて阪急に乗り換えることはできたけれど、6時30分ごろに再開できるとのことだったので、
このままJRで帰ることを選んだ。
アナウンス通り、動き出したのが6時30分頃。合計1時間半ぐらい閉じ込められていて、
トイレに行ったり、たまたま持っていた文庫本を読んだりして過ごした。
ごつんッという近くで何かが落ちた音がして、隣の座席の人と「何か落ちましたよね」と
落ちたモノを探したけれど、何もなくて、何かが落ちたのは近くじゃなくて、
もう少し遠くなんだなと、お互い理解し合ったりして過ごした。
そんなことをして過ごしている間、車内のアナウンスは何度も何度も電車が遅れることを詫びていた。
運転再開の時のアナウンスは少し嬉しそうだった。本当に。