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2020.06.03

写真

 

テキスタイルブランドHASHIMOTONAOKOの写真撮影を行いました。
HASHIMOTONAOKOは6月21日まで
syucaさんでオンライン展示会を行っていますので、ぜひご覧ください。


光と影をどうコントロールするか。
何を背景に撮るのか。ちょっとした違いで魅力的に見えたり見えなかったり。
そして写真は言葉を持たないので、イメージが膨らむ。
最近は写真に興味があります。

お仕事の撮影じゃなくても、日々のこと。といっても劇的なことは何もおこらないので、
道とか、路地とか、駐車場とか、ふと惹かれる景色をスマートフォンで撮って、インスタグラムにあげています。
人から見たらただの駐車場でもなぜか猛烈に惹かれる景色(画角)があったりして、おもしろいです。
自分の感覚を確認しているような作業ですかね〜。
全然映えないですけど。

個人的インスタもぜひ→Insta

2020.06.01

川沿いデザイン相談室




入り口をふやしたいと思いました。
そこで、「川沿いデザイン相談室」を始めます。

自分で言うのもなんですが、デザイン事務所ってわかりにくくないですか。笑
どう進めるのかとか、いくらするのかとか、どんな人なのかとか。
実際会って話してみないとわからないけど、会ったら仕事頼まざるをえないよなあ。とか考えてませんか?
主にはそんな人のための相談室です。
DIYでホームページも作りましたので、ぜひ一度のぞいてみてください。→https://design-soudan.space/
メンバーが増えてもいいなあと思っています。これから改良していきます。


以下、「考えたこと」からの抜粋です。

デザインやブランディングって、大切なのはわかっているつもりだけど、どうしたらいいのか分からない。デザイナーなんて周りにいないし、デザイン事務所だって。どこにどう頼んだらいいのか分からない。そしてデザインの相談をやっているのが行政だけだったりするのもなんでなの?ってこれは僕の疑問ですが。。
これらは想像だけで言っているのではなく、日々、デザインのお仕事をしていて、いろいろな方とお話するなかで感じた僕の実感です。

「なんでもいいから相談してよ」なんてやさしい顔でいいながら入口が狭かったり、高いところにあったり、中が薄暗かったりするのがデザイン屋の現状なんだと思います。なんだかわからないけど、敷居が高い、入りにくい。デザイナーはそんなつもりないんですけどね。。つまり入り口のコミュニケーションがうまくいっていない。「デザインはコミュニケーション」なんて言っているくせに。これはデザイナーである僕自分の反省でもあります。

もちろんデザイン事務所の考え方はいろいろだと思いますが、僕は定食屋のように、パン屋のように、八百屋のように、デザイン屋にも気軽にふらっと入ってきてほしい。料理やパンや野菜と同じで、デザインも決して簡単なことではないけれど、特別なことでもありません。それらと同様、わたしたちの生活とともにあるものなのですから。
もちろんチェーン店のような温めるだけの冷凍のデザインや、どこをとっても同じ顔をした大量生産のデザインをお出ししないというのは当たり前の前提です。

この相談室はまずはデザインの入り口に気軽に入っていただくためのもの。
決してデザインを安売りしようというわけではなく、その価値を、その力を最大限に使ってもらうための最初の一歩だと考えています。

2020.05.06

映画をつくるつもりで

ゴールデンウィークで時間があったので久しぶりに映画を何本か見た。「CALL ME BY YOUR NAME」2回め。同性である分余計に、どうしようもない切なさとか愛しさが冷静に見えてくる。全部美しくて全部生々しい。「永い言い訳」一般的に善いとされている部分と一般的に悪とされている部分の両方を人は持っていると毎回言ってくれる監督。「愛がなんだ」なんだっつーんだ。俺もきっと気持ち悪い。

映画ってすごい。美意識やこだわりをいくつも重ねて物語(世界観)を作っている。編集、画角、時間、音楽、セリフ、言い方、表情、風景、天気、セット、小道具、衣装、質感、タイトル・・。すさまじいこだわりの積み重ね。
だからこそ観客は物語に入っていける。その数時間その世界に浸っていられる。ものによってはその後の数日間、余韻が続いていたりする。その世界から抜けられない、抜け出したくない。子供の頃の宮崎アニメがそうでした。2、3日ぼーっとしてました。なぜ私はパズーじゃないのだろう、と。笑
それぐらい映画には力があるのだと思うけど、それはそこに実際に、物語が存在しているから。

デザイン(=ブランディング)もそうあれたらいいなあと思う。デザインは世界観(物語)をつくること。ロゴだけつくればいいわけではない。名刺も、チラシも、パッケージも、看板も、立ち居振る舞いも、すべてにこだわって、それを積み重ねていくから、世界観(物語)ができる。
素晴らしい商品ができたとしてもパッケージやPOP、売り場がださいと、観客は醒めてしまう。いいロゴができたとしても内装やメニュー、接客がイメージと違っていたら、観客は醒めてしまう。物語に入っていけない。すべてにこだわって、それを積みかさてねいくことでしか、世界観(物語)はできない。

ブランドを作ろうとするより、そういう映画をつくるんだと考える方が分かりやすいのかもしれないですね〜。テーマ曲とか作ったりして。

2020.04.30

「ありがとう。」「いいえ、こちらこそありがとう。」の純度や温度を高めたいだけ。

・仕事の目的は結果として価値あるものを作り出すことではない。
・人間が仕事に求めているのは、突き詰めて言えば「コミュニケーション」です。ただそれだけです。
・やったことに対してポジティブなリアクションがあると、どんな労働も愉しくなります。人にとって一番つらいのは、自分の行いが何の評価も査定もされないことです。応答が返ってくるなら、人間はなんでもやります。
・ただことばを送り、ことばを返すという「やりとり」があるだけで人間は「もつ」のです。

と、昔読んだ本(「疲れすぎて眠れぬ夜のために」角川文庫)のなかで内田樹さんは言っているのですが、これにめちゃくちゃ納得、ひざを打ちまくっていたことがあります。
僕はどういう仕事の構造であろうが、こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、いい仕事がしたい、というよりは、いい「やりとり」がしたいと思っています。(いい仕事をするのは当たり前ですね。)
メールや電話、打ち合わせでのいい「やりとり」がしたい。何かを伝えたら、返事が返ってきてほしい。リアクションが欲しい。相手のことを想った行動をした時には喜ばれたいし、感謝もされたい。こちらのことを想ってしてくれた行動には喜びたいし、感謝したい。
「ありがとう。」「いいえ、こちらこそありがとうございます。」の純度や温度を高めたい。ただそれだけ。
それは、お客さまであろうが、ディレクターさんや、コーディネータさんであろうが、誰でもいいし、クライアントの規模が大きかろうが、金額が高からうが、安かろうが、本当にただそれだけ。
気持ちのいい「やりとり」ができる仕事というのは結果もついてくるし、高いクオリティのものもできている。気持ちのいい「やりとり」ができない仕事は、仕上がりにどこか納得していないし、仕事の充実感がないように思います。

どんなおもしろい仕事であれ、「この人とならやりたいし、この人とならやりたくない」というのがあって、突き詰めるとそれはいい「やりとり」ができる人なんじゃないかなと思っています。何よりも僕はそちらを大切に考えているし、そう思われたい。

2020.04.29

おいしそうな地図

「ふさわしいものをつくること」「らしいものをつくること」(=オリジナルの世界観をつくること)がデザインだと前回書きましたが、地図でも当然そのらしさは表現されるべきだと思っています。地図とは目的地の場所をあらわしたもの、目的地にたどりつくためのもの、つまりその条件が満たされていれば、問題はないです。もちろん。どうせ裏面だし(イメージ)、モノクロだし(イメージ)、google map見るし、みたいな。もちろんWEBではgoogle mapが便利だし、機能的だし、個人的にはストリートビューも大好きだし、それだけでいい旅夢気分だし、つまり完璧!なのでそれでいいとは思うけれど、やっぱりそこもこだわりたいなあと思ってしまいます。 google mapに「らしさ」はないのだから。
例えばキャンプ場の地図はワクワクしたいし、パリの地図は小粋であってほしいし、老舗のうどん屋の地図はおいしそうであってほしいし、ミニマルなホテルの地図は最低限であってほしいし、なんかとんがったブランドの店の地図は、もうたどりつけなくてもいい。むしろ迷わせてほしい。
最後のは言い過ぎだけど、世界観は地図でも表現できる。というか目的がはっきりしている地図だからこそ、表現に注力できるので、ある意味デザインしやすい(簡単という意味ではなく)のかもしれません。説明書とかもそうですね。
道のライン、建物の形、色、濃淡、ランドマーク、イラスト、縮尺、海、山・・・。いや地図ほんと難しいんですけど、そのブランドにふさわしいものを制作したいと思っています。

2020.04.28

焼き鳥おやじのつくねカレー

毎回書いてますが、飲食店や企業はどこも厳しい。何ができることがあれば言ってください。何か一緒に考えましょう。日本中が、世界中がお客さまになるオンラインで発信する時こそ、デザインは必要になってくるだろうなと思います。

滋賀県の大津市瀬田にある龍谷大学に通っていた学生時代。彼女はできなかったけど、焼き鳥の部位と焼き方は覚えた学生時代。
その時にアルバイトをしていてお世話になった焼き鳥や(花ひこ瀬田店)さんの店長が独立して始めたお店、「根っこ」がテイクアウト用のお弁当をはじるとのことで、カレーのパッケージラベルを作らせてもらいました。
デザインとは、ホームページのトップにも書いていますが、まずは既にそこにある強みや、個性(考え方・価値観)を見極めることが大事で、そのお店らしさを表現しないといけない。これまじ絶対。本来ならじっくりお話しして、その個性を探るところですが、学生時代にたっぷりとお世話になったところ。店舗リニューアルのタイミングでお手伝いしていた(フライヤーを作りました)こともあって、お店や店長の個性は充分わかっていたので、すぐにイメージが湧きました。奥様考案のネーミングも良くて、とてもふさわしいものができたと思います。
デザインは、かっこいいもの、かわいいもの、今っぽいものを作るのではなく、「ふさわしいもの」をつくること。「らしいもの」をつくることが目的。
ただそれはもちろん、かっこよかったり、かわいかったり、おいしそうだったりしなければいけないのだけど。その順番を間違うと、すごく薄っぺらい、それっぽいものができるのだろうと思っています。それっぽいものを作るのはとても簡単。

根っこのテイクアウトは焼き鳥弁当(男、女)とカレーがあるのだけど、SNSを見る限り売れてるのほぼ焼き鳥弁当ぽくて悲しい。泣


 

2020.04.24

なんかもうざっくりと

前回の続きだけど、お手伝いできる日が来ますようにと書きましたが、良く考えたら飲食店と違って、僕のお仕事はお客さんが毎日来なくてもできますし、合っていなくとも考えて、制作することはできます。
だから今でもお手伝いできます。てか時間あります!泣
今何か、お手伝いできることがあれば、ぜひご連絡ください。
何か困っている、テイクアウトのパッケージを作ろうかと思っている、これからオンラインを始めようと思っている、新しいビジネスを始めようと思っている等、なんでも一緒に考えます。ぜひご連絡ください。
こんな時こそデザインの力は必要だと思いますし、こんな時こそ次の一手を考えるタイミングにしましょう。

間にディレクターさん等が入らない、直接やりとりしているお客さんの場合ですが、たまにお仕事をしていて、決定事項(例えばネーミング、例えばチラシをつくること、例えばパッケージの形、例えば企画内容)を伝えてきて、これをしてくださいとか、レイアウトとか構成をがちがちに決めてきてこうしてくださいとか、おっしゃるお客さんもおられるのですが、それはデザイナーをうまく使えていないと思いますし、デザインを依頼する意味がないと思います。デザイナーは決められたことを清書する仕事ではありません。
その決定事項(例えばネーミング、例えばチラシをつくること、例えばパッケージの形、例えば企画内容)が本当に効果的なのか、正しいのか、他にいいアイデアはないのかというところから考えるのがデザインです。デザイナーとはそういうことを考えるプロです。料理を作るプロがいるように、石鹸をつくるプロがいるように、英語を教えるプロがいるように、靴をつくるプロがいるように、そういうことを考えるプロです。
せっかくデザイナーという第三者に入ってもらうのだから、その決定事項を決めるところからデザイナーに相談するから意味があるし、アウトプットの精度もあがるのだと思います。

前段とはあまり関係ない内容になりましたが、ぜひお声がけください。。
これなんかめんどくさいこと言って、ハードルを上げたわけではなく、つまり言いたかったのは、なんかもうざっくりとした、ぼんやりとした相談や不安でもいいので、声かけてください。
ということです。

2020.04.21

日常をつくっている

世界がこんな状況になって、みんなひきこもってしまった。とても息苦しいけど今は我慢。
飲食店の皆さんは特に大変だと思う。
仕事柄、飲食店とのおつきあいもあるので、そのなかにはやむなく休業された店舗もいくつかある。
コーヒーやお弁当など、今できることを考えて、テイクアウトの営業を始めた店舗、そしてこれから始める店舗もある。
今のところ2つ、テイクアウト用のパッケージのお手伝いもしました。
急ぎで必要(そらそうですよね)とのことなのでこちらも急いで制作。こんな時にこそ力になりたい。
印刷が仕上がれば実際に販売になります。でもお酒を売ることで利益を確保していた居酒屋さんとか、ほんとどうしようもないという店舗もあると思うのです。。
なんとか全ての人たちの商売がなくなってしまわないように、保証などはしっかりと早急に行ってもらいたいし、約束してほしい。切実に。
目的はコロナを収束させること。その目的を達成するための手段として休業させることは必要なのだから、その道筋をしっかりと示してほしい。もっとやれるでしょう。

こうなったから思うことだけど、
今まで当たり前に存在していた、居酒屋やカフェ等の飲食店は偉大だ。カラオケも。
僕たちの日常をつくってくれていたんだなと。
ちょっと一杯飲んだり、一杯のつもりが飲みすぎたり、仕事の愚痴をこぼしたり、懐かしい歌うたってなんか泣きそうになったり、打ち合わせを装って雑談しかしなかったり、マルボロの煙で別れ話を切り出すタイミングを占ったり、それとなくあの娘に誰が大事な人なのかを聞いたりする場所を。
あの空間だから楽しいし、あの空間だから切ないし情けないしかっこいい。
全部家でできないでしょうよ。ZOOMで別れ話したら駄目でしょうよ。雰囲気でないでしょうよ。

別にしょっちゅう居酒屋や喫茶店に行ってたわけではないけど、いつでも行こうと思えば行けるからいいんですよね。たぶん。
僕たちの日常を作ってくれていた、飲食店の皆さんが一日も早くまた気持ちよく営業できる日がくることを願っています。

そう考えると、そんな飲食店のお手伝いをさせていただいているというのは、本当にありがたいことなんだなと思います。
その店舗はきっと誰かの日常だし、誰かの特別。早くまたその日常や、特別を作るお手伝いができる日が来ますように。

2020.01.13

ね。

  

明けましておめでとうございます。

昨年しれっとSPEAKからTalkへと屋号を変更しました。
特にお知らせするハガキ等は制作していなかったので、
年賀状にその意図を書いてお送りしました。
以下が年賀状に書いたその文章です。

新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりありがとうございました。本年もよろしくお願い申し上げます。あと、どうでもいいんですが、屋号を変えます。スピークからトークへ。「一方的に喋る」スピークから双方向のコミュニケーション「トーク」に。よく考えたらデザインのお仕事なので、意味としてはこっちの方がしっくりきますね。デザインのお仕事は伝えること、反応してもらうことで、そこにはコミュニケーションが生まれるはず。「ね」って共感しながらの共同作業ですし、社会への「ね」っていう問いかけです。一方的じゃダメ。絶対。実は2、3年前からそう考えてました。実はって、どうでもいいんですけど。というか1人でやろうとした当初、屋号を考える時にもトークは候補の一つでした。でも当時、響き的にださいなと思っていました。トークって。笑。みたいな。スピークの方がスマートでかっこいいじゃないかと。そして結局スピークとなり、10年ほどお仕事してきました。でも今改めて、トークのだささもなんかいいなと。ださくて結構。ええださいですと。(全国のトークさんすみません。でも割とあるのでびっくりしました。決めてから気づきました。かぶってごめんなさい。)あと、会話(トーク)って楽しいですよね。とにかく屋号を変えようと思います。というか意味は後付けで、ただ変えたかったのです。ただ変えたい気分だったのです。分かっていただけますよね。

ということで本年もよろしくお願い致します。

2019.10.15

Talk

       

デザインで、世の中をやさしく、かわいく。